書き初めに何の字を害こうかとしばらく考え、今年はこれしかないと思い、末の政治家王安石の梅を詠んだ詩の句の十文字を選びました。
王安石が宰相として政治の舵取りをした宋の時代は、北西に女真族が勢力を強め、政治的には難しい時期でした。しかし、彼は神宗の信任享く、宰相にとり立てられ改革を進めます。宮廷の官僚の抵抗にあって、一度は宰相の座を退いたものの、再び復帰して改革を推し進めましたが、後ろ楯の神宗の死とともに、最後には彼が進めた改革は覆させられてしまいます。このような王安石の詩の句は、正月にはふさわしくないかもしれないと思いつつ、自分を奮い起たせる意味で筆をとりました。
文字は「埴角教授梅。凌寒胃自問」。意味は、「底の片隅に梅の花が咲いている。寒さに耐えて独り静かに朕いている。」新しい年が皆さんにとって良い年になりますように祈ります。